皆さんこんにちは。
栃木県足利市を拠点に全国で保温保冷工事や保温板金工事を手掛ける藤倉保温工業です。
「保温工事って何をする仕事?」「資格は必要?」「きついって聞くけど本当?」
こうした疑問を持っている方に向けて、本記事では保温工事の仕事内容から年収、将来性、働き方の選択肢までを網羅的に解説しています。
建設業の中でもニッチで専門的な分野ながら、社会インフラやエネルギー効率に欠かせないのが保温工事の役割です。未経験からのスタートでも資格取得やキャリアアップが目指せる一方で、独立して高収入を得ている人も多く、働き方の自由度が広がっているのも魅力です。
この記事では保温工事の仕事内容や業界、求められるスキルについてご紹介します。
■保温工事とは
保温工事とは、配管やダクト、設備などが扱う熱(高温・低温)を適切に保つために行う断熱・保冷工事のことを指します。
たとえば、工場やビルにある配管の中を高温の蒸気や冷水が流れていると、その熱が周囲に漏れてしまうとエネルギー損失が発生したり、表面に結露が発生して腐食やカビの原因になることがあります。こうした損失やトラブルを防ぐために、配管や機器の表面を断熱材(保温材)で覆い、必要に応じて板金などでカバーする施工を行います。
対象となるのは、主にプラント・ビル・工場などの産業設備や空調設備です。作業現場は屋内外どちらにも及び、高所や狭所での作業も発生します。専門的な知識と丁寧な施工技術が求められる分野であり、「地味だけど社会インフラを支える重要な工事」と言えます。
保温工事の最大の目的は、熱エネルギーの損失を防ぎ、設備の効率を保つことです。例えば、ある配管を通っている高温の蒸気をそのまま放っておくと、外気との温度差でどんどん熱が逃げていきます。これではエネルギーを無駄にするうえ、冷暖房や生産工程にも支障が出ます。
また、冷たい液体が流れる配管の場合は、外気と触れることで結露が生じ、周囲の金属部品を腐食させたり、カビや漏電などのリスクも出てきます。これを防ぐのが保冷工事で、保温工事とセットで行われることが多くあります。
このように温度管理と環境保全の両面で重要な役割を果たしています。特に近年では、省エネルギーやCO₂削減が求められる背景もあり、ますますニーズが高まっている分野です。
■保温工事の施工手順
保温工事の一般的な施工手順は、以下のような流れで進みます。
①現場確認と寸法取り
まずは施工対象となる配管やダクトのサイズ、温度、配置、高所作業の有無などを確認します。図面だけでなく、実際の現場状況を確認することが重要です。
②断熱材の選定と加工
温度条件に応じて、「グラスウール」や「ロックウール」などの保温材を選定します。これらはガラス繊維や岩石を細かくしたもので、断熱性能が高く、広く使われています。材料は現場に合わせてカットし、施工しやすい形に加工します。
③保温材の取り付け
断熱材を配管や設備に巻きつけるように固定します。この際、継ぎ目やすき間ができないよう丁寧に施工することが重要です。
④ラッキング(板金)作業
仕上げとして、断熱材の外側をステンレス鋼板やアルミ板などのカバー材で覆います。これにより、断熱材を雨・紫外線・衝撃から守り、長期的に性能を維持できます。これを「ラッキング」と呼びます。
⑤最終確認と仕上げ
見た目のチェック、仕上がりの確認、安全基準に沿っているかの検査を行います。とくにプラントや工場では厳格な仕様書があるため、それに基づいて施工する必要があります。
このように、保温工事には下準備から仕上げまで多くの工程があり、それぞれに専門的な技術が必要とされます。施工の正確さが、最終的な保温性能や安全性に直結するため、職人の技術が問われる場面でもあります。
■保温工事に必要な資格とスキル
保温工事の現場では、専門的な知識や技術だけでなく、安全性への配慮も求められます。そのため、一定のスキルや国家資格があると、仕事の幅が広がるだけでなく、現場での信頼や待遇にも影響します。
ただし、保温工になるために最初から資格が必須というわけではありません。多くの人が未経験から現場に入り、仕事をしながら資格取得を目指す流れが一般的です。
・熱絶縁施工技能士
保温工事に関わる代表的な国家資格に「熱絶縁施工技能士」があります。
1級と2級があり、施工技術を証明する資格として業界で評価されています。
他にも施工管理や安全に関する資格があり、経験に応じて取得が推奨されます。
資格があると現場での役割が広がり、キャリアアップにもつながります。
・未経験から取得を目指すには
未経験から保温工を目指す場合でも、資格取得は十分に可能です。実際、多くの企業が未経験者を現場で育成する体制を整えており、「最初は手元作業からスタートし、徐々に道具の使い方や施工方法を学んでいく」というのが一般的な流れです。
未経験でも、努力次第で国家資格を取得し、一人前の職人として認められる道が開かれています。会社によっては、資格取得にかかる費用の補助や、試験前の研修制度を設けているところもあります。
藤倉保温工業では、資格を持っていない未経験の方も大歓迎です。入社後に実務を通じてスキルを身につけられる環境を整えており、資格取得にかかる費用も会社が全額負担いたします。「手に職をつけたい」「長く働ける技術を身につけたい」「まずは話だけでも聞いてみたい」という方はぜひご連絡ください。
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■年収や業界の将来性
保温工事は建設業の中でも専門性が高く、景気やインフラ需要の影響を受けにくい分野とされています。
しかしながら、職種としてあまり知られておらず、「保温屋は儲かるの?」「単価は安いのでは?」といった疑問を持つ人も多いでしょう。年収・単価・仕事内容の実際について、業界の現状をもとに解説します。
・保温工事の年収
保温工事の仕事は、材料費と人件費が主な原価構成となっており、職人の技術力によって仕事の質と効率が大きく変わります。
そのため、熟練度が上がるほど、高単価な仕事を任されるチャンスも増え、収入に反映されやすいのが特徴です。
日給相場(職人の場合):
未経験者で日給8,000~12,000円程度。
経験者や有資格者になると、15,000~18,000円以上も可能です。
年収の目安:
未経験から数年で300~400万円程度。
現場を任される職長クラスや独立開業者になると、500~800万円、場合によっては1,000万円を超えることもあります。
・将来性と働き方の選択肢
保温工事は、エネルギー効率や環境対策が重要視される現代において、ますます需要が高まっている分野です。
断熱や保冷の技術は、工場・プラント・ビル設備など幅広い施設で必要とされており、今後も安定した需要が見込まれる仕事といえるでしょう。
このような背景から、保温工として働く人にはさまざまなキャリアパスが開けています。独立開業や職長への昇格だけでなく、企業に属して安定的に働くという選択肢も十分に価値ある道です。
■まとめ
保温工事は、「断熱」「保冷」「ラッキング」などの技術を駆使して、配管やダクトなどの設備を温度変化や結露、エネルギー損失から守る大切な工事です。
決して派手な仕事ではありませんが、安定性と専門性のある職種として、建築・設備業界から高く評価されています。
「職人」としての技術を磨きたい人も、「手に職をつけて安定した収入を得たい」人も、自分の可能性を広げられる仕事が保温工事です。
もし少しでも興味を持ったなら、まずは保温工事を扱う会社の求人情報をチェックしてみるのもおすすめです。
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保温工事は今後も安定した需要が見込まれる業界であり、当社は大手企業からの信頼も厚く、1年を通して安定した仕事量があります。頑張りを正当に評価し、給与に反映する体制で、若手も意欲的に成長できる職場です。
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